2011年5月16日月曜日

アメリカでは処方薬もTVCMやるんです

アメリカでテレビをつけていると、結構頻繁に処方薬のTVCMを見ます。市販薬じゃなくて、処方薬ですよ。

このCM、面白いことに、薬の効果を10秒くらい伝え、後半は患者が改善した雰囲気を映像で流しつつ、背景で副作用を延々と早口で15秒くらい言い続けるのです。最後は「Talk to your doctor to find out if XXX is right for you.」(あなたにとってXXXが良い薬ではないかと、あなたのお医者様に聞いてみましょう)と勧めます。

例えば、Cymbaltaという薬。

これは抗うつ剤(antidepressant)のようですが、注意事項が盛りだくさん。

早口すぎて書き取れなかったので、ホームページから似た説明部分を抜粋したのがこれ。

Antidepressants can increase suicidal thoughts and behaviors in children, teens, and young adults. Suicide is a known risk of depression and some other psychiatric disorders. Call your doctor right away if you have new or worsening depression symptoms, unusual changes in behavior, or thoughts of suicide.

抗うつ剤は子供、ティーン、若い大人の自殺願望や行為を高めることがあります。自殺はウツやその他の精神病のリスクとして知られています。ウツの症状が悪化したり行動に異常な変化が現れたり、自殺願望が発生・悪化した場合は直ちに医師に電話してください。

Talk with your healthcare provider if you have itching, right upper belly pain, dark urine, yellow skin/eyes, or unexplained flu-like symptoms while taking Cymbalta, which may be signs of liver problems. Severe liver problems, sometimes fatal, have been reported

Cymbaltaを飲んでいて肝機能障害の症状(痒み、上腹部右側の痛み、黒っぽい尿、黄疸、原因不明のインフルエンザのような症状)が現れた場合、医療機関に相談してください。時に命に関わる重度の肝機能障害が報告されています。

などなど。早口言葉なのではないかというスピードで、重~い障害を次々と挙げていきます。効能よりもそっちが記憶に残ってしまうんだけど、それでもこの手のCMって効果あるんだろうか。私だったら、選びたくありません・・・。

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