2012年2月21日火曜日

アメリカの危険なバイカー達

気候が暖かくなってくると、道路にバイカーが増えてきます。
典型的なアメリカのバイカーっぽく(?)、ハーレー+バンダナ+髭のオジサンも見かけます。

ここで日本人として気になるのが、「そういえば、ヘルメットは?」。
アメリカは1970年頃にはほぼ全州でヘルメット着用の法律があったそうなのですが、その後「義務っていうのはおかしい」という州が現れ、現在では全てのバイカーにヘルメット着用を義務づけているのは20州 だけです。
インディアナは17歳以下のバイカーにのみ着用を義務づけているので、オジサン(オバサン)バイカー達はヘルメットなしで乗っている人が多いのですが・・・。
怖い。間違っても彼らと接触事故を起こしたくありません。死なれてしまう。そういえば、去年地元の町でもバイカーと車がぶつかって、バイカーが亡くなりました。

実際バイクの死亡事故は多いようで、一昨年11月に米国家運輸安全委員会がヘルメットの着用を義務化するよう推奨したそうです。

「バイクのヘルメット着用義務化を」、米運輸安全委員会
NTSBによると、米国で2009年にバイク事故で死亡した人は4462人と前年より減ったものの、依然として航空・列車・海上・パイプライン事故のすべてを合わせた死者数を大きく上回っている。特に1997年から2008年にかけては交通事故による死亡者が減ったにもかかわらず、バイク事故に限れば死亡者は2倍以上に増えていた。

政府の調査によるとバイク事故の死因で最も多いのは頭部の負傷だった。このためNTSBは、バイクに乗る人全員に連邦政府の安全基準を満たしたヘルメットの着用を義務付けることを推奨するとしている。
それでもヘルメットなしで乗りたいバイカーがやっぱりいるようです。見た目にそこまでこだわるか。
そんな中、その精神を貫いて殉教した人も。
記事:「ヘルメット義務化に反対」デモに参加したノーヘル男性、バイクの運転を誤り死亡…ニューヨーク

ところで、アメリカの道路を走っていて思うことは、日本ほどバイクが多く走っていないこと。
高速道路でバイクを見かけるのもまれだし、街中でも出会いません。地元の町では自転車もめったに見かけません。そこから推測するに、アメリカの車の運転手は二輪車が走っている可能性をあまり念頭に置かずに運転していると思われます。日本のように、「死角に二輪がいるかもしれないから目視して曲がろう!」というリスク認識は低そうです(逆に、日本には少ない「鹿や小動物が飛び出してくるかもしれないから気をつけよう」というリスク認識はありそう)。そもそもよく確認せず携帯電話片手にウィンカーも出さず車線変更する不届き者もいます。

州で義務づけられていないからといって、ヘルメットなしではバイクに乗らない方が良いです。
記事:ハワイでハネムーン中の新婦死亡 バイク事故、新郎も重体

アメリカでバイクに乗る方、お気をつけて。

参考: Motorcycle and bicycle helmet use laws

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