2011年6月18日土曜日

アメリカで就労許可証(Employment Authorization)を取る

アメリカでは何かあるたびにSSN(Social Security Number)を教えろ、と聞かれます。SSNがないと銀行口座、クレジットカードの契約などができません。元々はアメリカ政府が徴税のために付与した番号のため、稼ぎがなく納税義務がない駐在者の妻の場合、何もしないとSSNは発行してもらえません。SSNがない=稼ぎがない=クレジット・銀行口座も作らせたくない、という話だと思いますが、こうなると完全にだんなさんに依存しないと生きていけない状態です。

しかし、就労許可書を取れば別。SSNを発行してもらえるのです。
EビザかLビザを持っていれば、就労許可書は申請すればもらうことができます。
そして、ご主人が会社から派遣されてアメリカに来ている場合、EかLビザを取得していると思いますので、その奥様も同じビザになっているはず。

もちろんSSNを取る為ではなく、仕事をするために就労許可書を取るというのが正しい行為だと思いますが・・・。

ということで、今回就労許可書(フォーム番号は「I-765 Application for Employment Authorization」)を申請してみました。ちなみに私のビザはE2です。
ただし申請は当然英語で行うので、読解力がないと辛いかもしれません。難しければ英語のわかる友人にお願いしてください。マニュアルを事前に熟読すればそんなに迷うところはありません。
また、電子申請の場合、費用の支払(現時点で$380)のためクレジットカードか銀行口座が必要です。

手続きの概要:Webで申請して費用を払い、必要な申請書類を別途郵送。その後送られてくる手紙の指示通りに写真と指紋を登録しにUSCISのオフィスに行って、あとは許可証が郵送されてくるのを待つだけ。Web申請から許可証送付まで、2~3ヶ月かかります。


申請方法はこちらでチェックしてください。→ USCIS I-765 Application
以下、申請手続きの具体的な流れです。
  1. マニュアルを確認
    USCISのホームページからI-765, Application for Employment Authorizationの申請マニュアルをダウンロード。 必要な情報が何か熟読してから申請を開始しましょう。
    また、電子申請できるので、その方法と条件をチェック。(電子申請方法
  2. Webで就労許可を申請
    E-Filing(電子申請)にアカウントを作成。
    ログインして申請フォーム(I-765)を選び、マニュアルに従って必要事項を入力していきます。
    最後に申請料$380を支払います。

  3. 添付書類を送付
    申請が完了すると画面に申請内容とレシートが表示される(PDF)ので、それを印刷・保存。
    レシートには必要な添付書類を送るよう指示が書かれています。

    (抜粋)
    Send supporting documentation to the address below, if required.
    • For information on required supporting documentation for this application, see the USCIS Form Instructions links listed at the following Internet address: http://www.uscis.gov
    DO attach one copy of this Confirmation Receipt as a cover page for the supporting documentation that you are submitting.
    DO keep the extra copy of the Confirmation Receipt and the copy of the application for your records.
    DO NOT send a copy of your e-filed application with your supporting documentation.
    DO NOT include any applications or fees with your supporting documentation for this e-filed application.
    DO NOT mail photos or copies of identification unless requested to do so by USCIS.

    必要な書類については、マニュアルにこうあります(抜粋):

    Spouse of an E-1/E-2 Treaty Trader or Investor -- (a)(17)
    File Form I-756 with evidence of your lawful status and evidence you are a spouse of a principal E-1/E-2, such as your Form I-94.

    Spouse of an L-1 Intracompany Transferee -- (a)(18)
    File Form I-765 with evidence of your lawful status and evidence you are a spouse of a principal L-1, such as your Form I-94.

    E1, E2, L1共に同じ書類でいいようです。
    私が送ったのは自分と夫のパスポートのVISAのコピー(evidence of lawful status)とI-94の裏表のコピー(evidence you are a spouse of a principal E1/E2/L1)。
    念押しで2つ目の証明のために日本で取得してきた戸籍謄本と英訳をつけましたが、上記の指示によればこれはなくても大丈夫のはず。

    また、ちゃんと書類が到着したか確認したかったのでUSPS(郵便局)のCertified Mailで送り、受領確認を行いました。

  4. 電子申請して数日後、電子申請を受け付けましたという手紙がきます。

  5. 写真・指紋・サインを登録
    書類を送ってまた1週間くらいたつと、写真と指紋を取りにUSCISのオフィスに来なさい、という手紙がきます。日時は指定されているのですが、変更も可能と書かれています。
    手紙をもらった日から1ヵ月後くらいの日付が指定されていました。

    指定日に手紙と身分証(パスポートか免許証)を持ってUSCIS(インディアナポリス)に行き、窓口でアポイントの手紙を提示。何人かまとめて別室につれていかれ、指紋と写真をとってあっけなく完了。

    書類審査は時間がかかります。USCISのホームページでCase StatusというところにReceipt Number(指紋採取・写真撮影の通知書のApplication Number)を入れると、おおざっぱに今どの段階なのか確認できます。

  6. 就労許可証を受領(郵送)
    あとは延々と待ちます。忘れた頃に就労許可書(免許証みたいな形)が郵送されてきておしまい。
    私は指紋採取に行った日から2ヶ月で許可書を受け取りました。
    上記の審査ステータス確認ページには、平均の書類審査時間は3ヶ月と書いてありました・・・。テロ以降審査が厳しくなったと言われていますが、時間かかりすぎ。

ということで、時間はかかりますが手続きをこなせば簡単に取得できました。


0 件のコメント:

コメントを投稿