2012年5月31日木曜日

遂に生まれました!~アメリカで出産・無痛分娩~

30日の早朝に長男を出産しました!予定日1日前です。
体外受精(IVF)に始まり、食べては吐くを3ヶ月繰り返したつわりといい、長い40週でした・・・。

<陣痛がきたー>


予定日は5月31日でしたが、29日の朝4時ごろたまたま胃酸の逆流で起きたら、軽い生理痛のような痛みと共にお腹が張ってきました。結構定期的に起こるので時間を計ると、間隔は5-7分。

これが陣痛?病院に電話すると、チェックするから病院に来てくれとのこと。
夫と母を起こして、朝ごはんを用意し、予め用意しておいた荷物を車に乗せて病院へ。だんだんとお腹の痛みは軽い生理痛から重い生理痛に変わってきます。

病院でチェックしてもらうと、子宮口は3センチ。陣痛も定期的に来るので、とりあえず破水させて様子を見ようということになりました。
ここから分娩が終わるまで、食べ物は全く口に出来ず、もらえるのは砕いた氷のみでした。陣痛の間、「痛い」の次に多く言った愚痴は「お腹すいた」でした。陣痛中は吐き気がひどくなるので胃にモノを入れないようにさせているそうです。

<長ーい分娩室滞在でした>


分娩室に行くと、手芸のカギ編み棒みたいなもので破水させて、数時間様子をみてみました。しかし子宮口が開いてこず・・・。しょうがないから促進剤を打とう、ということになりました。促進剤を打つと、陣痛の間隔がだんだん狭くなるものの、かなり痛みが出てきます。
当初は「痛みに耐えられれば自然分娩がいいなぁ」なんて言っていたのに、痛みがひどいので「もう無理!Epiduralください!」と看護師さんに懇願。子宮口をチェックすると、4センチ・・・。まだ1センチしか進んでない!
でも、4センチ開いていればEpiduralできるよ、といわれたので、もうイタイから是非お願いします!とあっさり無痛分娩の道へ。夫には呆れられ・・・。痛みに弱いのね、私。

Epiduralは背中に管を通してお腹から下に効く麻酔をチビチビと入れていくのですが、管を入れる前に打つ局部麻酔がちょっとイタイ。その後麻酔を入れるときも、くすぐったいような痛いような。
でもそこを終われば10分後にはほぼ陣痛の痛みがなくなり、「しばらく寝とこう」なんて余裕まででてきます。

ただし、無痛分娩といっても万能ではなく、下腹部の一部は麻酔が効きにくくなっています。そのため、陣痛が子宮の下の方に来ると、陣痛促進剤を使っているせいもありますが、かなりイタイ。普通に深呼吸と瞑想で陣痛をのがさなければならず、イキむ前の1時間は普通にきつかったです。

途中、漏れ出す羊水をチェックした看護師から、あら~赤ちゃんがウンチしちゃってるわね。といわれました。いい状態の羊水は透明のはずですが、私のは藻で汚れた水槽みたいな色。Meconiumと呼ばれる赤ちゃんのウンチです。よくあることのようですが、産まれる時に赤ちゃんが飲み込んで窒息する可能性もあるそうで、一応出産時には緊急対応できる医師も参加するように手配してくれました。それにしても、ウンチのプールに浸かっているなんて、すごく居心地悪そう。

<無痛分娩でイキむ>

さて、病院についてから17時間後、深夜1時頃にようやく子宮口が10センチになりました。ベッドに横になって片足を高く台の上に上げるポーズを左右繰り返したのが効いたようです。この時点で既に皆だいぶ眠くなってました。

Epiduralが効いていてほぼオシリの感覚は無い状態ですが、これでイキまねばなりません。麻酔でほとんど動かせない足を夫と看護師さんが支えてくれて、自分は寝たまま腿を抱え、ガニマタポーズ。そこから息をめいいっぱい吸い込んで、息を止め、オシリと腹筋に最大限の力を込めて前に向かって体を曲げ、イキみました。看護師さん、「PUUUSSH!!! Good job, you're doing great!! Miki, PUSH!  Doing great!!」とチアリーダーをしてくれました。夫も応援したり、赤ちゃんの出具合状況を教えてくれました。

頭が出始めると遂に担当医の登場。看護師さんと一緒に応援してくれ、40分くらいふんばったところで遂にツルッと大きなものが出てきました。

その瞬間、「モギャーッ」。

ウンチ羊水で窒息することなく、ちゃんと呼吸してくれた!
出てきた赤ちゃんを医師がお腹に乗せてくれて、夫がへその緒をカット。前は分娩の立会いさえ渋っていたけど、ちゃんとついていてくれてよかった・・・。一人より、一緒にいてくれたほうが安心するし、がんばる気になれますからね!

胎盤が出終わると、赤ちゃんは看護師さんともう一人の医師につれられ、同じ部屋の別の場所でキレイに拭かれ、アレコレチェックされて夫に渡されました。壊れそうな赤ちゃんを大事そうにかかえる夫が可愛い。赤ちゃんはもっと可愛い(ごめんよ夫)。その間、私は切れた所を縫合され、おっきなオシメをつけてもらいました。赤ちゃんとオソロですネ。



<赤ちゃんといっしょ>


世に出てきたばかりですが、赤ちゃんは早速先進国の洗礼を受けます。感染症予防の軟膏を目に塗られ、左右の足にビタミンK注射とB型肝炎の予防注射をされました。イタイイタイ。

その後は数時間分娩室で赤ちゃんと過ごし、足の麻酔が切れてきたところで産後のお部屋に移動です。どこもプライベートルームで母子同室。割礼手術が無い限り、ずっと子供は部屋にいます。
赤ちゃんは簀巻き状態にされ、ベッドへ。疲れた私はとりあえずぐったりだったので眠り、夫は次の日会社に行くために早朝家に帰っていきました。母は私の部屋でブランケットをかぶって朝まで仮眠してました。

息子よ~出てきてくれてありがとう~。

日本的には簀巻き、アメリカではブリトーと言われてしまうSwaddling

続きは「出産から退院まで ~アメリカで出産・無痛分娩~


にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

2 件のコメント:

  1. 初めまして。インディアナの田舎町に住む主婦です。
    ご出産おめでとうございます!!

    こちらのブログはよく拝見しており、田舎暮らしの参考にさせていただいています。
    グルグル巻きにされた赤ちゃんがかわいらしくて
    つい初コメしてしまいました。

    返信削除
    返信
    1. Nahoさんコメントありがとうございます!直接の知人は感想を直接言ってくれますが、その他どんな方が読んでくれてるのかわからないので、こうやってメッセージもらえるとすごくうれしいです。お互い田舎暮らし満喫しましょう♪私はこれから育児で忙しくなりそうですが、面白い発見があればまたブログにのせます!

      削除