オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)をご存知でしょうか。
アメリカで彼女の名前を知らない人はいないのでは、というトークショーのホストです。私的には、暇な主婦の強力な味方(放送時間が午後4時だから)。
1986年9月に「The Oprah Winfrey Show」というトークショーが始まってから25年。2008年には140ヶ国で放送されています(日本で見ないのは英語圏じゃないから?)。この番組、残念なことに今月25日に放送の最終回を迎えます。
この人がどれだけすごいかというと、まず「超」成功したトークショーのホストだということ。Forbsによると彼女の資産は$2.7Billiion($1=\83換算で約2240億円)。世界で420番目にお金持ち。1年の番組報酬が200億円近い(2008年)という激しく稼ぎの良い女性です。
Wikipediaによれば、生まれは貧しく、少女時代にレイプの被害者になり、片親で大変な生活を送った彼女ですが、17歳から地元の黒人向けラジオ局、テレビ局でのニュースキャスターやトークショーのキャリアを重ねます。1984年にシカゴのテレビ局で朝のトークショー番組の司会を務め、人気がでたため86年から全国放送に。アメリカンドリームの典型例のような人ですね。
また、25年も継続しているこのトークショーは、彼女の独特なインタビューの仕方や扱うテーマの斬新さで話題をよびました。
他のトークショーではゲストは「表の顔」をして質問に答えるし、表面的だったりジョークでごまかす雰囲気がよくありますが、オプラのショーではまるでカウンセリングか親しく頼れる友達と話しているかのような雰囲気で、かなり個人的なことまで全国ネットで話してしまうという光景が見られたそうです。実際に観ていると、オプラが相手に同調したり、一人の人間としてその心理に純粋に興味を持って語りかけていて、インタビューされる側もリラックスしています。「何を話してもオプラもスタジオの観客も受け入れてくれる」と思える空気。他のトークショーには見られないスタイルですね。
1998年にはOprah's Angel Networkを設立し、チャリティーにも貢献していて、才能のある子供を番組に登場させて励ますなど、社会に貢献したいという意思が企画に現れています。
最近では、Youtubeで人気歌手Katy PerryのFirework(花火)を歌う子供たち(PS 22 Chorus)を見つけてきてスタジオ(特別企画だったのでコダックシアター!)に呼び、ワールドツアー中のKatyに電話して呼び寄せ、一緒のステージで歌わせるという企画がありました。子供たちには内緒だったのか、Katyの登場にびっくりしてました(その様子はコチラ)。
このように全米に知られるオプラですが、あまりに発言力が強いので2008年の大統領選で彼女がオバマ支持を表明した時は、ある調査では民主党支持者の中でオバマに42~160万票を集める効果があったとか、ヒラリー・クリントンに対してオバマの人気が高かったのもこの人のおかげだったとされています。
そして最終回に向けて特別企画が組まれる中、The Oprah Winfrey Showの昨日の出演者は出生”問題”に決着をつけたばかりのオバマ大統領とミシェル夫人でした。現職の大統領がトークショーに出演するのは珍しいのですが、強力な味方+友人として承諾した、というところでしょうか。
せっかくアメリカに来てオプラの番組を見られるようになったのに、もう終わっちゃうなんて残念・・・。
The Oprah Winfrey Show
ABC系列で東部時間16:00より放送中
参考:オプラ・ウィンフリー、オプラ・ウィンフリー・ショー(日本版Wikipedia)
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