※ここでは犬と猫を連れて行くことを前提にしておきます。
参考ホームページ:農林水産省 動物検疫所ホームページ
簡単に言うと、日本からアメリカに犬猫を連れて行くのは比較的簡単ですが、アメリカから日本へつれてくるのは狂犬病注射のため6ヶ月以上の事前準備が必要です。
通常の駐在者の場合辞令が出てからだと間に合いませんので、その場合係留施設で狂犬病の免疫ができるまで預かられてしまいます(面会は可能らしい)。また、「係留期間中の検査費用は動物検疫所が負担しますが、輸送、飼養管理、獣医師の往診、動物の返送 ・処分などに必要な経費は輸入者の負担」となるそうです。
1.日本からアメリカへペット(犬猫)を連れて行く
<予防接種と書類の申請>出国7日前までに動物検疫所に連絡して狂犬病(犬の場合は狂犬病とレプトスピラ症)についての検査及び輸出検疫証明書の交付を受ける。
申請書は農林水産省 動物検疫所ホームページからダウンロードできます。動物検疫検査手続電算処理システム(ANIPAS)でも申請できるそうです。
あとはアメリカCDCの基準に従ってワクチンの摂取と証明書の提出を行います(Bringing an Animal into the United States)。
簡単に要約すると、
・<犬のみ>アメリカ入国の30日以前に狂犬病(rabites)の予防接種を行ったという証明書を提出。盲導犬でもこれは必要。
・<犬のみ>30日以内に狂犬病の予防接種を受けていない場合(生後3ヶ月以内の子犬含む)は、confinement agreement(隔離の合意)を提出する(CDCのHPからダウンロード可能)。また、狂犬病の予防接種をしてワクチンが有効になるまで(摂取から30日以上経過)子犬を隔離しておくこと。
・<犬のみ>ただし狂犬病のない国(CDCホームページ掲載)に6ヶ月以上滞在している犬であれば証明書の提出なしに入国可能。
→日本はこの国のリストに入っていますが、念のため予防接種したほうが安心です。
・<犬・猫>入国後はアメリカの予防接種の規定に従うこと。
・<犬・猫>入国時に犬猫が人間に感染病気にかかっている場合は入国拒否されることがある。
・<犬・猫>入国時に犬猫が病気とうたがわれる場合は飼い主の費用負担で獣医の診察を受けてもらう。
出国時に動物検疫所で書類のチェックと検査をしてもらいましょう。
2. アメリカから日本にペット(犬猫)を連れて行く
アメリカは狂犬病がある国とされているため、日本帰国前にワクチン摂取が必要です。人に感染するし、発症すると100%死亡する怖い病気なので、ちゃんとワンコ・ニャンコには予防接種を受けてもらいましょう。
このケースは手続きが多いので農林水産省のページで確認してください。
・指定地域からのペットの輸入
指定地域:狂犬病が発生していないと農林水産省が指定した国と地域7箇所(台湾、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、 フィジー諸島、ハワイ、グアム)
・指定地域以外からのペットの輸入(アメリカ本土はこっち)
注意点として、事前に申請が必要なことと、ワクチン接種のタイミングがあるので帰国が決まったらスケジュールを立てて行動する必要があります。
例えば到着40日前までに、到着予定の空港(港)を管轄する動物検疫所に届出をしなければなりません。 届出は、Fax、郵送による提出、もしくは「動物検疫検査手続電算処理システム(以下、ANIPAS)」が利用できるそうです。
また、以下のような時間のかかる手続きが必要となるそうです。
輸出国政府機関発行の証明書が必要です。証明書には次の事項が証明されていなければなりません。
1 .マイクロチップによる個体識別
2 .1のあと、2回以上の狂犬病の予防注射 (1回目と2回目の間は30日以上あける)
3 .2のあと、狂犬病の抗体価の確認
4 .3のあと、180日間の輸出(帰国)待機を行ったこと
5 .狂犬病及びレプトスピラ病(犬のみ)にかかっていないか又はかかっている疑いがないこと
これらの事項が確認できた場合、到着時の係留期間は12時間以内となります。
※http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-other.html 手続きと必要書類より
3.エアラインの利用
エアラインによりペット持込の規定がありますのでチェックしておきましょう。通常より余裕を持ったチェックインや、乗り継ぎ時間を要求するなど時間的な制限があったりします。
JAL:ペットをお連れのお客様へ
(フレンチブルドッグ・ブルドッグは国内線・国際線での輸送不可)
ANA:ペットをお連れのお客様へ
(一部の犬は暑い時期預かり不可)
American Airlines:Traveling With Pet
DELTA:PETS
United:Travel For Animals
手続きが大変ですが、カワイイ家族の一員ならがんばってつれて帰ってあげてください。
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