2012年12月3日月曜日

世界中の親が絶賛。子供のしつけは1-2-3マジックで!

最近子供のしつけについての本を読んだのですが、これが面白かったので紹介します。 2歳から12歳くらいまでのお子さんがいる方、しつけに困ったら是非!ご友人やご家族へのギフトにも良いと思いますよ。

1.子供に「言い聞かせる」は効かない!?

アメリカ、ヨーロッパの子育てと日本の子育てを比較して、よく「欧米では子供を叱るとき、駄目な理由を言葉で説明していて良い」と聞いていたので、この本が「子供に言い聞かせてもだめ」と書いているのを読んで意外でした。

この本のしつけをするに際しての心構えの1つに、No-TalkingとNo-Emotionを貫くことが大事、というのがあります。
ここでいうNo-Talkingは本当に必要なケースを除いて言葉で言い聞かせすぎないこと、No-Emotionは負の感情(いらいら、怒り)を見せないことを指します。

子供を「小さな大人」・・・つまり論理的で、自己中ではない存在・・・という前提で見るのが誤り。子供だって説明すれば分かるだろうと大人は考えるが、子供はそもそも非論理的で自己中な存在なので、そう上手いこといかない。説明しすぎると逆に言うことを聞かない場合が多い。
さらに、言い聞かせれば分かると考えていると、子供が期待通りでない場合に親が怒ってしまい、怒鳴ったり叩いたりといった行為につながる。
だそうです。

なぜダメなのか理解していない場合には説明することも必要だけど、ガミガミ言い聞かせるのは効果なし、ということみたいです。

No-Emotionについては、大人が怒ると子供は「影響を与えられた」と喜んでしまう。また、怒った大人が屁理屈を言い始めてしまって口論になるからだめだそうです。

当然ポジティブな感情(愛情)はどんどん見せてあげるのが大事です。

2.やめさせたいことには「Counting」、やらせたいことには「7つのテクニック」を


しつけは2つに分類されています。
やめさせたい行為をSTOPすること、やってもらいたいこと(片付け、食事、宿題など)をSTARTさせること

この2つはそれぞれ別のテクニックを用いてしつけます。
なぜならそれぞれに別の動機付けが必要だから。そして、これを子供ができるようになるまで繰り返します。

3.カウント3でアウト!


Countingはその名の通り、「悪いことをしたらカウント」です。
例えば、駄々をこねたら「駄目よ」「ご飯の前だからお菓子は食べられないよ」。それで止めなかったら1。叫んで止めなかったら2。喧嘩を止めなかったら3。問答無用でカウントします。

カウント3でタイムアウト5分(※)やお小遣い減額、オモチャとりあげなどの罰を与えます。
悪さの度合いが酷い場合は1回でアウト。「今のは3だよ!タイムアウト5分!悪い言葉を言ったから追加で10分!」となります。

※この本で言うタイムアウトは、子供を自分の部屋などに一定時間行かせること

どうやって始めれば良いの?子供が反抗したら?口答えしたら?外出先で行儀悪くしたら?どんな時カウントする?どんな年齢の子にはどんなタイムアウトがいの?
などの疑問についても本では事例を出して詳しく説明されています。

4.子供をやる気にさせる7つのテクニック


子供にやってもらいたいこともイロイロありますよね。
家事の手伝い、宿題、決まった時間に寝る・・・ こういうことは習慣化してしまうと楽になるそうです。
これって赤ちゃんでもそうですよね。夜寝てもらいたかったら、決まった時間にお風呂→オッパイ→オネンネといったようにルーチン化するといいと病院で教えられました。

これらを習慣づけるためのテクニックが7つ紹介されています。
(1) Praise ほめる
(2) Simple Requests 簡単なリクエスト
(3) Kitchen Timers キッチンタイマー
(4) The Docking System ドッキングシステム(やらないなら支払ってもらう)
(5) Natural Consequences 当然の報いを受けてもらう
(6) Charting チャート化
(7) Counting Variation カウンティングのバリエーション

(1)の褒める、は簡単そうで、意識しないと見逃してしまいそう。
仕事をしていたときも思いましたが、部下や仕事仲間に対しても、うまくいっているときや期待通りのことをしてもらっているときって、相手を褒めるのを忘れがちなんです!夫に対してもそう。意識して相手の行動を見ていてこそ褒めることができるんですよね。

そして、褒める言葉も、相手の性格や年齢に応じて考えないとちゃんと受け止めてもらえないし。

(2)以下は本で詳しく紹介されていますのでそちらをどうぞ。


この本は会話例が多く、実際にありそうな状況で説明してくれているので面白いし分かりやすいです。

親としてのチャレンジは、自分達が子供の見本になるということと、この1-2-3マジックの方法を継続的に実践すること、でしょうか。

躾が始まるまでに、夫には朝起きたらベッドをきれいにするのと靴下をその辺に放置しないよう改善してもらわねば。

大好きなお子さんと楽しく過ごせるように、早いうちからいいしつけができるといいですね!

(左は日本語版、右は英語版です)

 

英語のKindle版はこちら:
1-2-3 Magic: Effective Discipline for Children 2-12 (123 Magic)


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