起源を調べると、実は意味があることがわかります。
今日はカレンダーにまつわる以下のプチ疑問を解消します!
- 何で9月がSeptember、10月がOctoberなのか?
(Septは7、Octは8を表す接頭語(prefix)。) - なぜ2月は他の月に比べて短いのか?
- なぜ他の月は偶数・奇数月が交互になるのに7月・8月だけ連続して31日なのか?
- 1月 January
古代ローマの2番目の伝説の王ポンピリウスが700BC(紀元前)にそれまでカレンダーになかった1月を「Januarius」として追加したといわれています。
農業的に動きがない冬の時期(今の1・2月)はそれまで名前がつけられていなかったそうです。
Januarius は Janusの月、という意味で、Janusは始まり・転換を司るローマの神様です。
- 2月 February
これもポンピリウスが追加した月「Februarius」が起源で、Februaの月という意味。
Februaはこの時期に行われていた古代ローマの浄化儀式のお祭りの名前です。
- 3月 March
ローマ暦では3月「Martius」が年始でした。年始を1月に変えたのはポンピリウス。
ローマの戦闘の神、マルスが名前の由来です。
3月が年始だったところにポンピリウスが1・2月を追加したおかげでその後の月の名前が後ろに2ヶ月ずれてしまいました。
- 4月 April
ラテン語でAprilisと呼ばれたこの月は美の神Aphrodite(アフロディーテ)の月という意味です。
- 5月 May
ラテン語でMalus(Maiaの)という意味で、Maia(偉大な者)という春の女神にちなんだ名前です。
- 6月 June
ラテン語でJunius(Junoの)と言う意味。Junoはローマパンテノンの主神で、結婚や女性の健全を司る女神です。
- 7月 July
3月が年始だったローマ暦の名残で、元々はQuintilis (5番目の月)と呼ばれていましたが、Juliusの月(Juliusはカエサルのこと)と名称が変わりました。
45BCにカエサルがユリウス暦を作った時、この月が誕生月だったので彼の名前をつけさせました。
- 8月 August
元々はSextilis(6番目の月)。語源はAugustus(Augustusの月)で、その名の通りアウグストゥス(カエサルが大叔父)にちなんだ月の名前です。
カエサルの死後、内乱を勝ち抜いてローマ帝国初代皇帝に就任。その功績が認められ、アウグストゥスがユリウス暦を改善して完成させる過程で、カエサルの月の翌月(当時の暦で6番目)に名前を残すことになりました。
さらにカエサルと同等の功績を認めるということで、アウグストゥスの月もカエサルの月と同じ31日に変更。このため2月が29日から28日に減らされました。
- 9月~12月 September, October, November, December
全てラテン語で、7番目・8番目・9番目・10番目の月、と言う意味。
前述の通り3月が年始だったローマ暦の名残のようです。
ユリウス暦のあと、グレゴリウス暦が利用されるようになっても、月の名前は引き継がれたみたいですね。
さて、数字をあらわす英語のprefixですが、ラテン語からきています。ラテン語と英語のprefixを並べてみました。
数字 → ラテン語 → 英語 → 単語例
1 → uni → mono, uni → unique(唯一の、独特な)
2 → bi/duo → bi, di, du → bicycle(自転車(2輪))
3 → tri → tri → tripod(三脚), triangle(三角形)
4 → quadri/quart → quad → quadruple(四倍)
5 → quinque/quint → penta, quin → pentagon(五角形), pentacle(五芒星形)
6 → sex, se → hexa, sexa → hexagon(六角形)
7 → sept → septa → septagon(7角形)
8 → oct → octa → octagon(8角形), octopus(タコ(足8本))
9 → nonus/novem → nona, novem → nonagon(9角形)
10 → dec, de → deca → decagon(10角形), decade(10年)
語源を知ると、単語が覚えやすいし、なにより面白いですよ!
参考:
A History of the Months and the Meanings of their Names
August—History of the Month's Origin
Wikipedia -Pompilius
Wikipedia -July
0 件のコメント:
コメントを投稿