4月29日、現地時間11時からロンドンで英国のウィリアム王子とケイト・ミドルトンの結婚式が行われました。こちらの時間は東部時間で朝6時。眠かった。結婚後、二人にはDuke(公爵) and Duchess of Cambridgeという称号が与えられました。
Dukeは王位の下にある一番高い位。エリザベス女王にはDuke of Lancaster(君主は女性でもDuke)という爵位もあり、チャールズ皇太子はDuke of Cornwall、エリザベス女王の夫はDuke of Edinburgh。
ケイトの家族は”庶民”なので、今回王室の一員になるにあたり、紋章(Coat of Arms)を作りました。貴族でないと紋章を持っていないので。結婚式の招待状に印刷されたりするらしいですよ。
ちなみにイギリスの議会は庶民院 (House of Commons) と上院に相当する貴族院 (House of Lords)で構成されるのをご存知でしょうか。貴族院の議員には、その名の通り爵位がないとなれません。(でも庶民院のほうが優越)階級制度が現代社会と混在しているのが、なんとなく不思議な感じです。
ところで、式の当日までどのデザイナーが花嫁の衣装を担当したか完全に秘密になっており、各メディアが競うように予想していました。遂に判明したたデザイナーは、Alexander McQueen.のSarah Burton。胸から上の襟、長袖部分がレース、トレンチの長さは6フィートのシンプルでエレガントなドレスでした。デザイナーと花嫁が綿密に打ち合わせをして作られたとか。
ティアラはCartierのもので、1936年にエリザベス女王の母のために作られたもの。女王が18際の誕生日に譲り受け、今回ケイトに贈られたようです。
誰もあまり興味を持っていない様子の可哀想なウィリアム王子の衣装ですが、これはIrish Guardの制服。ウィリアム王子はIrish GuardのColonel(大佐)の称号を持っているのですね。伝統により、男性は軍服が正装となります。
今回の結婚式については、英国内の財政難で大学の授業料等予算がカットされる中、税金を使って式の費用・莫大な警備費用をかけることに批判的な意見がありました。当日は大観衆が二人の結婚式を見守り、お祝いムード一色になっていましたね。
こうした微妙な国民感情も意識してか、ケイト(本名はCatherine)の好みからか、こういったドレスに落ち着いたのでしょうか。
85歳のエリザベス女王は薄い黄色のスーツ・帽子(写真背後)で出席。出席者の衣装を見ていて、高齢者でも黄色やピンクなど明るい色を着ているのが、日本と比べて新鮮でした。余談ですが、国歌斉唱って女王は歌わないのですね。ダンナ様のエディンバラ公爵フィリップ(ギリシャおよびデンマーク、ノルウェーの王家出身。女王と恋愛結婚。)は歌っていましたが。自分でGod Save The Queen(イギリス国歌)というのも変か。あれ、次の王位が男性の場合、国歌も変わるのかな。
エリザベス女王は20代のころ軍隊に入り、他の隊員と共に実際に活動していたという積極的・先進的な人のようで、国民からの支持が高いようです。
ちなみに女王は死ぬまで王位を降りないと言っているようですが、チャールズ皇太子が日々オジイサン(11月で63歳)になってるのを見ると、ウィリアム王子(6月で29歳)のほうが在位期間が長くなりそうですね。それにしても、結婚式は確かに花嫁が主役だけど、メディアは王子を無視して美しいケイトの話題ばかりでした!
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