2011年5月25日水曜日

アメリカでの体外授精(IVF)プロセス (2)

アメリカでの体外授精(IVF)プロセス (1)」に引き続き、体外授精プロセスをご紹介します。
妊娠・不妊治療に関連する英単語」も参考にどうぞ。


<7.Lupron注射 卵胞の成長を制御>
ここからIVFのサイクルに入ります。
自然の状態では生理が終わると1つの卵胞が右か左の卵巣で大きくなり始め、排卵に向けて成長していくのですが、IVFでは複数の卵胞を作って採取する必要があります。
このため、まずは卵胞の成長と排卵を人工的に制御するため(止めておくため)に注射をうちます。

28日周期の女性の場合、21日目にLupronの注射を開始。
この注射は、視床下部から出るGnHRの働きを妨害して下垂体からLHFSHが分泌されないようにすることで、卵胞の成長を止め、卵を手術で摘出するまで勝手に排卵が起きないようコントロールするための薬です(たぶん)。

毎日夜寝る前に小さな注射器でオヘソの近く、プヨプヨした部分にプチっと注射。自分に注射したのは初めてでしたが、マニュアル通りにやれば簡単だし、脂肪に打つのであまり痛くないです。
Lupronの薬代は100ドルくらい。

※GnHR(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン) 参考

<8.生理開始→Follistim, Menopur注射 卵胞の成長を促進>
生理がはじまったらクリニックに電話して、"start cycle"の予約をします。

まず血液検査と子宮と卵巣の超音波検査を行います。
そしてこれまでLupronで卵胞の成長を止めていましたが、今度は成長を促進させるための薬FollistimMenopurを指定された日から1日1回注射します。Follistimは通常1つだけ成長する卵胞を複数成長させる効果があるそうです。この注射は卵を取り出すまで8~10日間継続します。

注射のタイミングですが、私は朝Follistim, 夜MenopurとLupronを家で注射するよう言われました。
Follistimはペン型の注射器、Menopurは使用前に薬の粉に注射液(生理食塩水)を混ぜて使うタイプです。使い方は看護婦さんがトレーニングキットで実演して教えてくれます。

この2種類の薬ですが、合計で1,000ドル近くかかります。
また、AttainIVFでカバーされない体外授精の費用(受精卵の冷凍保存など)として約1,000ドルを支払いました。

Follistim Pen
Menopur Kit
FollistimとMenopurの注射を開始した日から5日目にクリニックでモニタリング検診を受け、ここからほぼ毎日卵胞の状態をチェックしていきます。医師は状態をみながら注射の薬の量を調整し、また卵胞のサイズからいつ取り出せるか確認します。取り出す日はFollistimとMenopurの注射から8~10日と言われますが、卵胞の成長具合によるので確実に決まるのは2日前です。この日はダンナ様の精液採取があるので、仕事の予定を調整しておきます。

何日に何をするのかは、全て医師か看護師が説明してくれると思いますが、分からなかったら理解できるまで質問しましょう。


※私は医者ではありませんので、情報の正確さについては責任を負いかねます。あくまで参考に。

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